バイオマス発電の弊害

CHAOS

ちょっと前の日本経済新聞の記事。

要約すると。現代のキノコ栽培は、その多くが「菌床」という広葉樹のおが粉入れたポットに、キノコの菌を植え付けたもので栽培されている。しかしバイオマス発電所の燃料にそのおが粉が奪われてしまい、キノコ栽培農家が存続の危機、という記事である。

ちょっと前に、薪ストーブユーザーにとっても、燃料が手に入らなくなっているのは、バイオマス発電所の影響もあるよ、という記事を書いたのが、裏付けられている状況ですね。

だからバイオマス発電がいけないとか、縮小するべき、という主張ではない。

そもそも、戦後復興や高度成長期に、「まだまだ木材は必要、売れる」と植林を続けたから、現代では、「絶対に供給過剰」という誰でもわかる需給関係になってしまった国内木材。この先も少子化、人口減少で日本の林業の未来は誰もが描くことができない状況だ。

そんな中で、売り上げは少なくても、少ないコストで燃料化(商品化)できるバイオマス発電は、消極的選択であっても、日銭になる林業会社が飛びつくのは当然のことだろう。

森林を材木や、燃料に替えて商う会社にとって、薪ストーブユーザーは顧客として全く相手にされていない、ともいえる。

ただ…この先林業経済がどうなっていくのか??は誰にもわからない。

当社も他人ごとではないのだ、おが粉の相場は、ペレット燃料の製造コストに直結する。

折角温かいし、薪ストーブよりリーズナブル。という評価でユーザー様を拡大してきたからね。

燃料の値上げになるようなことはどうしても避けたいもの。

 

燃料のことはユーザーの自己責任、あるいは原木情報ありますよ、位の対応で済ましている薪ストーブ屋が羨ましくも思える。

我々の仕事は、「燃料は自分で調達してください」というスタンスでも「ペレット無くなりましたから知りません」とも言えない責任をもった仕事をしているのだ。

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