薪ストーブが災害に強い って信じてはいけない

CHAOS

皆さんご存じのように、日本列島は近年4-5年に一回の割合で、大規模地震に見舞われている。

2011年の東日本大震災の後。薪ストーブが災害時に有効だ、と思って検討のために来店してくる客が多かった。

そのため。ペレットストーブを勧めると「電気を使うんだ」とそれだけでスルーされた。

それも数年経つと減ってきてたんだけど・・・・。

昨年末に、70歳代と思われる夫婦の来客があり、久しぶりに電気を使うストーブは要らない!!!という方だった。

旦那さんの方は「ペレットストーブは電気が必要・・・」と聞くと途端に首を振って「有事に使えないから却下!!」というスタンスだった。

私としては「70歳代老夫婦の生活で、薪ストーブって維持できんの????」と思っているから心外というより間違った選択しなけりゃ良いけど・・・・という心配のほうが先に立つ。

実際当地では、震災以来13年間停電は一回もない。つまり13年間来るか来ないかわからない有事のために、維持費が高くて手間のかかる薪を用意し続けているユーザーも。それだけで体力的にも資金的にも「折れて」しまうのが普通だと思う。

それでは、その意志と、資金があれば、本当に有事を乗り越えられるのだろうか???

 

あえて問いかけたい。薪ストーブってどれだけ有事に有効なの????。

 

薪ストーブの優位な点

① 電気が無くても暖がとれ、調理も可能

 

あれ??それだけだったかな??

 

では災害時に薪ストーブが使えない状況

①出水、津波で燃料が流される ストーブが無事でも家じゅう泥だらけ

②地震、津波、水害で家や煙突・本体が傾き燃焼不可能

③本体燃焼出来ても、断水で煮炊き不可・・・・・

 

今回能登でも、停電地帯の方は助かっているかもしれませんね。でも薪ストーブでフォローできる範囲はそれほど多くないんです。

私が有事にペレットストーブは不安という方にアドバイスするのは、

薪ストーブだからと言ってできること、使える条件は限られる

それよりも、日ごろバーベキューグリルとか七輪とか練炭を使いこなして、

火の扱いに慣れておきましょう。

一年間薪を買うお金で、ヒマラヤでも使える羽毛寝袋2組買えますよ

オール電化でも、薪ストーブでも、カセットコンロと燃料と水は常備しましょぅね・・・とアドバイスしています。

 

有事には薪ストーブ  ってキャンペーン薪ストーブ屋は言うでしょうね。

間違いじゃないけど、決して・・全く・・:万能で使えるグッツでもないんです・・・・。

実際今回知り合いのストーブ屋が、現地の薪ストーブユーザーの家庭のために、石油ストーブを被災地まで持っていったという現実もあります。

 

 

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