目的地は「茶ノ木平」

LIFE

昨日よりつづく

日光修験の痕跡は、栃木市あたりから鹿沼市、日光市と前日光山岳地帯に残っている。

蕎麦で有名な栃木市の出流山 満願寺も勝道上人の開山と伝わる。

想像だけど・・・・南日光山地で、修験の道場、というか聖地を開拓していった聖人たちは、どんどん奥地に向かい、この地ではもっとも高く、姿も神々しい男体山が最終的な目的地になったのかもしれない。

「禅頂行者の道」と呼ばれている男体山までつながる道を今回、ほんの触りだけ歩いてみたわけだ。

禅頂行者の道は、現代では何か所か車道が横切っており、今回旧日光市と旧足尾町との境にある「細尾峠」を今回の入山口とした。付近には、そうした修験の地らしく「地蔵岳」「薬師岳」など命名された山がある。

 

この峠は1193mで、今回仮の目的地とした「茶ノ木平」は標高1620m。約400mの差で距離は3km位と読図では思われ、2時間位のハイクかと・・・。

「仮の目的地」というのは、今回はあくまで晩秋の山歩きが目的なので、どの山を登るぞ、という目的は無くて。紅葉と渋滞のイロハ坂を尻目に男体山の雄姿を仰ぎ見れば良いかな、というのが第一希望である。

実際薄明で歩けるようになった午前6時から歩き始めて、キツイ上りも少なく、ほぼ全行程低い笹原と明るい見通しが良い疎林続きだった。最近話題の熊対策の鈴を置いてきてしまい後悔したが、この見通しなら・・・心配する場面はほとんどなかった。稀に見る気持ち良い山歩きができたのである。

これならば・・・・今回の目的地は「茶ノ木平」で良いや、と歩いている途中で決めたのだ。

 

ここは主峰男体山に相対する最も近い対岸の山である。当然もっとも近く仰ぎ見ることができるわけでこれ以上ない神々しい姿を見ることができる。

思惑通りちょうど2時間で茶ノ木平に着いた。

実はここに来るのは約52年ぶり位だ。前回は小学校の遠足である。当時は華厳の滝駐車場から、ここ茶ノ木平にロープウエーが懸けられていて、小学生でも難なく1620mの地まで来れたのだ。

そのロープウエーの山頂駅跡地から見下ろしてみれば・・・・・・50年前の記憶が蘇った。

「そうそう、凄い高度感でビビたっけ」

ガスっていて映像がはっきりしなけど。この風景は50数年前に見た記憶があった。遠く見えるのは中宮祠の町並み、あそこからここまでロープウエイが伸びていた。おそらく東武鉄道資本だと思うけど。ここ現在まで残して居れば、結構な集客があったと思うけど。

晴れていれば、正面に男体山のパノラマが広がる。

街との高度差は約400m。

なぜ廃止されたのだろうか???

 

しかし茶ノ木平は残念ながら曇っていた・・・・・・(;^_^A。

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