ペレットストーブは、薪ストーブと違って長大な煙突を必要としない。
99%の工事が壁抜き排気であるので、外壁に面した壁前にストーブを設置できるなら、ストーブの上方の壁に貫通穴を開けると、設置工事の半分は完了したようなものだ。
新築で、工務店側に打ち合わせた位置に貫通穴を事前に開けてもらえれば、何の心配もない工事になるが、既存住宅への設置ではこちらで壁に穴を開けなければならない。
しかし日本の住宅は、色々な構造があるのだ。
古来よりの尺貫法で作られる日本独自の「在来工法」
西洋では一般的な「2×4工法」
丸太が構造材の「ログ工法」
そして「プレハブパネル工法」などなどである。
ログ工法以外は、「構造材」というが、柱とか梁、2×4材は傷めたくない。住宅としての強度を落とす恐れがあるからだ。
しかし現代の住宅では、構造材に加えて補強材(筋交いなど)や補強金物などがあって、壁の内部は複雑なのだ。
ログ組建築でさえ、最近は、貫通ボルトが使われており、当たってしまうこともあった。
躯体に穴を開けて排気管を抜く、という動作の上では、屋根抜きの薪ストーブ煙突工事の方が簡単かもしれない。
殆どの場合。開ける前に構造体が分かるから。
でも壁の内部は見えないから、知識を総動員して「逃げる経路」を類推する。筋交いがあれば、ここを通ているはず、とか。ここは補強金物があるかもしれない・・・・とか。
その他電線も注意が必要だ。コンセントの位置は絶対に頭に入れておく必要がある。
今回の現場は2×4だった。構造材が入っている位置は想像できるから、難易度は高くない。
と思ったのが慢心の始まりだ。
普通は煙突の芯にまずドリル穴を開けて、その周りに障害物がないか、穴に差し込んだ棒をグルグル回して探るのだ。
しかしその動作も要らないだろうと、内壁を排気管が通るくらいに一気に開けると、一般的なグラスウールでなくて、発泡ウレタンの吹き付け断熱だった。
内部に何かあるか??という注意がかけており、カッターなどで丁寧に切り取って行けばよいものを。石膏ボードを切った電動工具でウレタンも切りにいってしまった。
次の瞬間「バツン」と家内の照明が落ちた!!!
屋内配線を切ってしまったのだ。
え!コンセントはないよな・・・・・。
実は室内側にはなくても、外壁側に屋外コンセントの配線があったのだ。
屋外も確認してから工事に入る鉄則が・・・・・・・慢心である。
この慢心な作業で電線を繋ぎ合わせる余分な作業に数十分かかってしまい迷惑をかけたのだ。
自らの浅はかさに呆れた。
教訓 慢心は事故の元である。
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