ソープストーンの薪ストーブは慣らし焚きが必須

CHAOS

毎年この時期にアナウスしているけど、米国ハーツストーン社や蘭アルテック社など本体がソープストーンで出来ている薪ストーブは、まっさらの新品時とシーズンインのこの時季配慮が居る。

鋳物より高温に強いと言われるソープストーンだけど、そこは自然石であって、つまり鉄のように均質な素材を溶かして成形したもんでないので、ミクロの無数の空洞があいている。使わない半年の間空気中の水分がこうした穴に取り込まれているから、一気に焚き上げると水蒸気が急激に膨らんで「水蒸気爆発」を起こす。つまり石が割れたり欠けたりするリスクがある。

ストーブの焚きはじめは、そう全快で燃やさないだろうけど。気を付けて火入れをしてほしい。

愛情を込めて燃やす、ということだよ。

最初の一、二回は、少な目の薪で焚き石の中の水分をゆっくり、ゆっくり蒸発させてやるように、今年もよろしくね、と言って丁寧に薪を追加してあげること。

薪ストーブ屋の中には、取り付け日にウチはクリーンバーン燃焼までレクチャーしてます、なんて自慢している所もあるみたいだ。ソープストーンのストーブにはとんでもない無知な使い方なのでユーザー自身が注意しよう。

ソープストーンの能力を最近になってようやく既存のストーブ屋も認知し始めているけど、俄か覚えなのでこうした配慮無くレクチャーしている例も多いと思う。

 

蓄熱性能向上のため、鋼板構造の外側にスープストーンを貼り付けたストーブも多い。こうしたストーブは火室で直接石が炙られるわけでないので、それほど神経質にならなくてよいけど、「慣らし焚き」の意識は持っていた方が良いと思う。

 

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