昨日よりつづく
昨日は、妻孝行みたいな小旅行、と書いたけど。私に欲が無いわけでなかった。
裏磐梯の東隣になるが、吾妻連峰という山なみがあって、その東端には、吾妻スカイラインという車道が縦断している。
ここは私の青春の地なのだ。
妻の方に要望がない、ということを確認して初日最初にここを訪れることを許してもらった。
実は40年もご無沙汰であるのだけど、20歳から22歳位まで真夏にこのスカイラインの最高地点まで通ったイベントがあったのだ。彼の地は「浄土平」という。現在でも火山ガスが噴出しており、その有毒ガスのせいで立ち入り禁止区域が設けられている。それくらいだから植物も生えず荒涼としているのだ。
古の人が「浄土」と呼んだのは正確な表現だったと思う。
だからかつては小林旭、宍戸錠などが出演した日本製西部劇のロケ地にも使われたらしい。
車で県都から40分くらいで来れてそこは標高1600m。夜間など車の往来も極小だから、ここは天文ファンの穴場だったのだ。
この地で、2,3年前から全国のアマチュア天文ファンが一堂に会して星空を楽しむジャンボリーが開かれていたのだ。
それは「星空への招待」というイベントだった。
天文ファンが全国にどれだけいるかわからないけど。基本的に夜に空を見たり、望遠鏡で覗いたり写真を撮ったりする趣味だから、小規模な同好会的集まりはあっても、一堂に会して、という企画が出しづらい趣味ではある。
最初は福島界隈の天文ファンが、たまに皆で集まって星を見ましょう、位の話だったとおもうけど・・・・。
アマチュア天文雑誌に大きく掲載されたものだから、翌年から倍々ゲームのようにファンが押しかけることになっていた。
私も雑誌の記事と写真を見て、行きたくて行きたくて・・・・・。
当時大学生の私は車も免許もなかったから望遠鏡はあっても持っていく手段がなかった。
でも、賑やかそうなその集まりに、参加したくてしょうがなかったのだ。
だからバイクにテントと寝袋と少々の食料を積んで、双眼鏡位は持っていたような記憶があるけど、行ってみたかったのだ。
当時の私は二十歳そこそこ。天文の知識はともかく、人との交流など経験が少なかったから、その会場にいるだけで刺激的だし、雑誌の登場するメンバーと言葉を交わすだけでワクワク興奮していたと思う。
私のキャリアアップに貢献した本の作者兼イラストレーターのFさん、地元天文グループのリーダーOさん。他活動が有名な天文グループのリーダーの人たち。雑誌の中で知ってい居る人たちがそこに一杯いたのだ。
中でもFさんの愛犬「チロ」は、何時も連れてあるいて、著作にも登場しているから、アマチュア天文ファンの中ではまさにアイドル犬だったのだ。
だから私だけでなく参加者は、皆チロに会えて、それだけで皆興奮して喜んでいた。
後で聞けば「北海道犬」だという。だとすれば。ソフトバンクでちょっと前に有名になった「お父さん」の先輩であったのだ。
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