今ごろ  チタケが・・・・

TOWN

キノコ図鑑など見ますと・・・・

「乳茸」

「チタケ」とも呼ぶ。夏から秋にかけて広葉樹林帯に生える。傷つくとそこから白い乳液が垂れる。ビロード色の表面で、食味はボソボソして悪いが出汁が出る。栃木県人は、異常な執着をもつキノコ。とかかれております。

私の少年時代は、西側に雑木林が広がって居ました。その林を抜けると川が流れておりまして、夏休みはそのほとんどの時間、その川で泳いだり、魚を突いて焼いてオカズにしたりしていたわけです。帰り道林の中には、もう踏みつけずに歩けないくらいチタケが群生しておりまして、たまには土産にとって帰りますが、もう毎日のことなので、多くのチタケは蹴とばして歩いたのです。

現代輸入マツタケより高値で売られているチタケをみれば、私は今頃「罰当たって足が曲がってもおかしく無い仕業です」

今思えば、その平地林は、よく手入れがされていて・・・・・昔はそれが当たり前ですが。冬はオート3輪に人がすっぽり入るくらい大きな竹籠を積んで、堆肥作りのため落ち葉浚いに来ていました。夏前にも、首が飛びそうな大きな鎌で、青草を刈ってました。

こうした手入れした平地林にこそチタケは発生するのです。言ってみれば人間と共存してきたキノコなんですね。

だから手入れがされなくなった現代の平地林にはチタケが激減。本来生育数が少ないはずの奥地までチタケ取りに行って命を落とす、という悲劇も後を絶ちません。

 

私の現在の自宅は、雑木林を開墾して建てましたが。その一部はご近所の方が菜園の堆肥のために、落ち葉を浚っていたようです。そうした場所にだけチタケは生えました。

しかし・・・・

現在の地主は、多忙を理由に、落ち葉もまともに浚いませんから・・・・せっかくのキノコの里も、荒れてしまい。生えたりダメだったり・・・・・。去年もダメで、今年もダメだろうと(だってこの辺りは出るのは大抵お盆前なんですから・・・)

それが昨日何気に薪棚辺りをみれば、なんと今まで見たことのない地点に

チタケ発見!

異常な執着を持つ栃木県人DNA は私にも健在でして、もう3点セットともいうべき、

茄子と豚ひき肉を買って、夕ご飯はチタケうどんにしたのですよ。

 

うどんは好きですが、キノコはマイタケ以外食べない秋田県人の妻も、これだけは「美味い」と言いますから本当に美味いんだと思います。

忘れていた季節外れにチタケが食べられてとってもラッキーでしたね。

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