昨日はペレットストーブ設置工事で、残業になってしまいブログはお休みしました。
疲れました・・・・・(;^_^A。
通常は半日で設置可能とアナウスしているペレットストーブですが、たまにはこんなこともあります。
通常設置工事は、新築工事と後付け工事の場合。前者が大工さん側に予め排気穴を通しておいてもらえれば、その分工事費をお安くしております。
それ以外は一律の工事費で見積もっております。
が例外は
①木造でなく鉄筋コンクリート建屋の場合
②二階以上や地下室など長い階段を介しないと搬入出来ない場合
③玄関前までが急な山道などアプローチが困難を伴う場合
位でした。
今回は初見した時、「ちょっと大変かも・・・1時間30分くらいはかかるよな・・・」と思ってました。
でも標準工程の範囲か・・・なと。
しかし実際は3時間20分を要し、排気穴貫通所要時間の最長不倒記録を作ってしまいました。
これまでの記録は3時間10分。厚さ15cmの鉄筋コンクリート住宅でした。
その時はダイヤモンドコア抜きドリルで作業したわけだけど、何分機械が重くて二人で作業しても10分連続位が限界で、脚立の上での作業だから全身疲労困憊になった。
今回は木造なのに・・・・この始末・・・。
その大きな理由は ↓
排気管が貫通しているのは、厚み5寸 のケヤキの梁材。
この梁と柱の他は壁が無いので、梁を貫通させるしか方法はありません。
ご存じない方のためにしつこく説明すれば、ケヤキ=欅材というのは、日本国内産でもっとも強度が高い樹種で、古来より寺社仏閣の建築材は勿論、仏像の素材として用いられるほどの強度と耐久性をもった木なんです。
つまりこの家は、大変な価値ある建材を採用した豪勢な家ということも出来ます。
がストーブ屋にとっては厄介です。
たかが5寸、15cm幅とはいえ侮ってはいけません。事実この工事のために15cm貫通できる24mm径のドリルを新調したんです。
が、
さすがに欅。固い所で止まってしまったり、真っすぐ進まずコースが捻じ曲げられたり・・・・。
通常排気管の芯を空け、四隅を空け、その4隅の穴が繋がるように中間にもドリルを通すのです。
が・・・・。各穴が綺麗に鉛直に開くわけもなく、残された部分をどうつなげるか???
が想像以上に大変でした。
通常残った部分は「マルチツール」と呼ぶ振動型切断機で切り落とすのですが、何分厚みが15cmあり、マルチツールの刃は3cm位しかないので、残ったコア部分も削って行かねば、機械も入っていかず、思の他時間がかかります。
実際コアの部分を残して開通したのは、作業開始1,5時間あまり経っていました。
しかし大変だったのは、これからです。
↑のような、ドリルで開けた残りのバリを削るのにマルチツールや、急遽ノミを買いに走ったり・・・・つまり真円に成形するまでにさらに2時間かかりました。
結局3時間20分。
欅は鉄筋コンクリートより厄介だ、と大変勉強になりました。
「欅には気をつけろ」 ストーブ屋の教訓です。
ほぼ丸一日の工事になりましたが。なんとか点火にこぎつけました。
農家なので帰りに土産の野菜を頂いてしまいました。
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