今年の年明け当初。実は販売できるペレットストーブのメーカー在庫が無くて・・・・・開店休業状態だったのだ。
当社はショップ内に13台の展示デモ(燃焼可能)スペースがあるのだが、実にその内の半分6台が販売不可能状態になっていた。
その原因は、半導体不足と、部品不足である。
本日午前と午後、2つのメーカー営業が相次いでやってきた。一社は現物を持ってきたけれど、どちらも今シーズンの「改良モデル」の案内やお披露目だった。どちらもブランニューモデルでもなく、大幅改造モデル&マイナーチェンジ という感じ。
しかし
話をしているうちに、これは結構深い意味があると知ったのだ。
自分で「深い」と言った割に端折るけど・・・・・・(;^_^A。
大手企業はともかく零細企業にとっては昨シーズンの部品不足、半導体不足が未だ解消されていないようなのだ。
ペレットストーブだから、簡単なマイコンが乗っているくらいなのだが、その単純な半導体が手に入らない。
業界全体が大きな産業(車とか家電とか)の製造に向かってしまうのは、強いものが勝つ弱肉強食世界だからしょうがないのだけど。
小さな会社が、小さな会社向けに作ってきた部品、基盤とかが、もうだいぶ淘汰されて手に入らなくなってきているみたい。
だからアナログ操作の丸い回すダイヤルって、あまりに一般的部品でどこにでもあって、かつ安い部品(秋葉原へ行けば山積みで売られているようなイメージ)だったのに、これが高くて、あるいは生産中止で手に入りづらい状況とか・・・・
この二社のストーブにはどちらもそうした回すダイヤルが使われていたのだが、今回の改造で、タッチパネルの液晶デジタル操作盤に変わっていた。
これ昨年までのモデル。本体脇に操作盤がある。「押す」ボタンや「回す」ダイヤルも見える。
そして液晶操作盤が天板につくようになったニューモデル。
液晶になってモダンになった、と喜んではいけない。実はデジタルな操作ロジックって年配者には決してわかりやすくないのだ(私も年配者のグループの一人)見辛いし・・・・・。
それで驚いてはいけない。この二社とも、同じ欧州製のマイコンを使っているという・・・・・・・・・。
資本の論理だからね。生き残っているメーカー同士が繋がっていくしかない、のだけど・・・・
弱小カテゴリー産業の国産ペレットストーブメーカーが今後どんな製品を作っていくのか・・・ということが海外の部品メーカーにファクターの一部を握られるようになった・・・ということはちょっと気になることではある。
単純化していえば、年配者に優しい、ボタンを押して・・・ダイヤルを回して・・・と言うストーブが作れなくなってきている、ということなのだ。
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