昨日 とある施設へ呼ばれた。
「薪ストーブをペレットストーブに入れ替える」という要件は聞いていたけど行ってみれば
普通のストーブ屋には難易度が高すぎると思われる案件だった。
その最大の理由がこの特注オーダー品と思われる巨大な煙突。
通常暖炉にしか使われない外径25cm位ある。薪ストーブはネスターマーティン社のS43型で標準煙突径は150mmである。
「極太」になった理由というか・・・・こうしたものをあつらえた設計意図は・・・・・・。
極太最上部では熱交換器を介して外部と繋がっていた。一方のストーブ直上では横からダクトが伸びて床下に繋がっている。
答えを端折れば
「煙突を二重構造にして、外気をそこに注入、熱交換後床下で解放する、という排熱を利用した床下暖気システム」なのだ。
ここは築20年くらい経つ、行政が立てた地域材利用のモデルハウスなのだが、「次世代型」ということで太陽光は勿論、こうした地域木材資源も活用・・・という当時は先進(と思われる)のシステムが採用されたのだろう。
しかし こうした薪ストーブも利用した床下暖房システム、というのをどこかの会社が展開している、というのは聞いたことがない。
いわゆる「プロトタイプ」なのだと思う。このシステムが、どこかの設計士大先生の発案だろう、全く問題外(規格外れ)のダメプランであることは明日以降説明するけど。
まず化学プラント工場のように、組付けられて・・・・外せない(煙突掃除不可)・・・・・特注煙突6mすべての荷重がストーブ本体に乗せられている!!! 煙突をどう分解して取り外すか??????が大問題だ。
このことからもこの設備が、運用や商業化以前の一設計士の「提案」型造作であったことが想像される。
呼ばれた設計事務所には「新規ストーブの取り付け方法はこちらで考えるから、既存煙突撤去お願いします」と言ったのだが・・・・・よく考えると残す予定のトップとその直下の一本の煙突も傷めずに残せるか????不安になってきたので、「解体撤去も当社でやります」というメールを書こうと思っている。
通常の薪ストーブ屋さんには難しいだろうな・・・・・なかなかむず痒い案件が持ち込まれて、腕まくり状態なのだ。
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