今年は、自分ちと私の実家共に、雑木林を伐採したのです。その処理が10か月もかかって大体になってきました。実家には、直径60cmオーバーのアカマツが3-4本あって、ボリューム的には4立米位の薪になりました。がストーブ屋として商品の薪として売るわけにはいきません。
木なら何でも良いというものではなく、特に針葉樹は、広葉樹に比べて、燃やすには配慮が必要で、その配慮ができないととんでもないことにつながるからです。
と一般的なストーブ屋らしいコメントを書きますが・・・。その実その松を主燃料として焚いたことはないのです。
こうした「悪条件」に恵まれた今年。「それでは未乾燥の松ばかり燃やしたら、どうなるのよ??」という実験を我が家のストーブで敢行することにしました。
たいまつって、「松明」と書きます。脂分がずば抜けて多い、松類は乾燥してなくても火が付くので、たいまつや焚き付けに使われてきました。
また墨は、書を書く墨も、建築に使われる墨も、「松煙」と言いますが松を燃やした煤が原料になっています。
つまり樹種としての特徴は、脂分が多くて、煤が多い、ということ。焚き付けに少量使うには良いですが、大量に燃やすと高温になりすぎて、ストーブを破損する危険性もあり、また煤の発生は煙突つまりを誘発する可能性が高い薪、といえます。
ですので一般には「燃やしてはいけない樹」とレッテルを貼る方も多いです。
ただ私は、「燃やしていけない無垢材はない、ただ樹種によって配慮が要る」と言ってストーブ屋やってますから、どんな配慮が要るのか、松の薪化の注意点を身をもって体験しようというプロジェクトです。
10月15日頃から朝の朝食前にひと焚きし始めました。11月も後半になると、夜や寒い日中も火を入れています。ここまで約2立米のアカマツを焚いています。先の日曜日。そろそろチェックしようと思ってましたが、実際朝から煙突の吸い込みが弱い様に思えてます。
煙突トップは松煙で真っ黒。シーズンオフに一回しかやっていない煙突掃除ですが・・・・。
一冬分以上の煤がでました。
松を焚くと煙突が詰まる、のは間違いないことでした。
肝心の松煙の凄さの写真を撮り忘れました。
でも結論として、月一回煙突掃除をしようと割り切れば、燃やして燃やせないことはないなあ・・・・ということ。
焚き付けの細割は全くいらず、着火剤の置き場だけ配慮すればよいので、イージーな部分もある。
という結論。また次の点検時に報告するかもしれません。
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