短すぎても・・長すぎてもダメな排気管

WORKS

皆さんご存じのように、薪ストーブは煙突は鉛直方向に長さが必要。

現代の薪ストーブは2次燃焼システムなどが組み込まれ、本体内部の排気経路が長く抵抗も多い。そのため煙突のドラフト力が昔のストーブよりも必要になっている。

小型のストーブでも最低4,5m以上は欲しい。壁抜き煙突など横方向の配管がある場合は、それを上回るドラフト力が必要なので、縦方向はさらに長さが必要になる。

だからまっとうなストーブ屋は壁抜き煙突は施工したくない。

 

一方のペレットストーブ、一般に電動で動き排気はファンで強制排出されるので、排気管を下方向に折り返す、といった乱暴なことをしないかぎりドラフトを気にすることはあまりない。

でも全く無いかというとそうでもない。

ペレットストーブの排気管レイアウトでの配慮点は

① 延べの長さが4m以内

ファンで排出すると言っても、長いと抵抗が増える。その限度が一般に4m以内とされている。

② 横引きはなるべく短く

横が長いと灰が沈着しやすい

③ 短すぎると火の粉が出る危険性

石油系のFF排気管は壁からすぐに解放されるタイプが多いが、ペレットストーブは火の粉が排出されることがあるので、延べで1,5mは確保したい

 

というのが原則中の原則。

だけど現場はそうすんなり排気管優先とはならないので・・・・・ここがペレットストーブ屋の頭の使いどころ。

 

ストーブ背面から直に壁を抜いて、エアコンの室外機の裏面を立ち上がって、テラス屋根下まで伸ばし横引き、テラス上の動線を確保して梁上まで横引きしポリカ屋根先端近くで解放。

という排気管設計になりました。

これは横引きが長いし、延べの長さもギリギリで推奨される設計ではないです。横方向の詰まりもシーズン中チェックして使用する必要があります。洗濯物も遠くに干したい。

オーナー様は電気工事店なのでその辺りの注意点を了解してもらい。メンテナンス法等を確認しながらの施工になります。

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