2週間前の日本経済新聞日曜版の記事である。
初面には、リゾートクラブでの薪グリルで調理している図と薪窯で焼いているパン屋さんの薪ストックの写真が掲載されていた。
2面は、群馬県長野原で240ヘクタールもの山林を取得して、年間1500トンもの薪を生産する業者の紹介
そしてそんなに森林が多いとも思えない茨城県下妻市で営業する薪屋さんの紹介だ。
80年くらい前まで主力燃料だった薪炭だけど、石炭石油に取って代わられた。
生産性、生産能力等々考えれば、必然の流れだったかもしれない。
ただ極小になってみれば、逆にその希少性ゆえ、評価、価値があがる、というのも経済の基本である。
世の中には平飼いで育てた銘柄鶏肉を備長炭で焼いたりして一串数千円する焼き鳥も存在する。
私が、薪ストーブを取り付け始めた20年前は、「暖房費を節約するために薪ストーブを導入する」と言った御仁が来たものだ。現金使わなければ自分の労力も道具も「タダ」だと信じる人たちが結構いた。
さすがにそうした人たちは最近いなくなったけど・・・・。
一転薪ストーブを入れるって、ハイソな生活なんだ、という気が付く方が増えている。
1面のレストランもパン屋さんも、一般的な同業者よりも価格は高めだと思うし、薪屋も作る部分を合理化しても、乾燥期間とか、運送のことも加算すると・・・・・どうなんだろうか?茨城の薪屋の単価も載っていたけど、うちもその位で売らなきゃ駄目だよな、とため息ついた。
私は木質エネルギーが、機械も燃料ももっと増えて、リーズナブルになってくれることを願ってこの仕事を続けているんだが・・・・・・。
日経にそんな記事が載る、というのは薪の復権としては良いことかもしれない。
ただ・・・・日経だけに・・・・。
これがトレンドですよ、薪は付加価値がついて儲かりまっせ、という意図があるように思えてしまう。
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