蕎麦屋に蹴られる

TOWN

日曜日はキャンプ場見学のほかに、幾つか野暮用があった。

鹿沼という町は、北西方向から南東に向けて何本も川が流れていて、その源は前日光から足尾に至る山々、途中人家も少ないから、どの川も清流として知られている。

この一帯は1300年前に日光修験の山として多くの修験者たちが往来していた処だから、古い神社やお寺が多い。

その一つ石裂山は、ハイカーに人気の山なのだが、標高880mほどで高くはない。高くはないが栃木県内有数の遭難者が多い山である。それは一般の登山道とはなっているが、難易度表記はミツボシ☆☆★クラス 道中何か所も、鎖場や梯子が続く登山道なのだ。

「修験」の山域だから当然と言えば当然。

 

何年か前に、仲間と登って、降りてきたらちょうど昼時。と入山口に蕎麦店の手書きの看板が目に入った。

見れば、ここからさらに林道を奥に登るという。ダメもとで行ってみることにしたのだ。

そう踏まれているとも思えない林道を遡ること3kmほど。本当にこんな奥に人家あるの???心配してましたが、ありました「そば うえ田」

100年は経ってそうな2階造りの古民家。よくもまあ・・・・これぞザ・古民家という感じで、出てきた蕎麦も上々の出来。「ぽっつんと一軒蕎麦屋」のテロップが似合いそう。

という思い出話を妻にしたら「行ってみたい」というので、それでは昼飯は古民家蕎麦、と決めて出てきたわけだけど・・・・・。

 

到着したらバイクが数台止まっていたのだ。嫌な予感がした。

予感的中で今のグループで本日売り切れだという。

 

しょうがないので、加蘇山神社をお参りした後に、途中で結構車が止まっていた店があった。もう1時半だから混雑のピークは過ぎたろう、とその店にハンドルを切る。

待ち客が4組居たけれど、聞けば10分位だというから、列に加わった。

しかし 結果として50分待ちで昼飯にありつけたのは2時40分だった。

あまりにマネージメントというか店員の動きが悪すぎる。食べ終わりの食器が中々片付かない・・・。加えておばあちゃん。口動かす前に、手足動かせや。

 

行程がない日曜日の午後だったので、怒り心頭にはならないけれど・・・・・蕎麦屋が遅いのはいただけないね。

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