電動チムニーファンは薪ストーブ導入の救世主か、鬼っ子か?

WORKS

薪ストーブは一にも二にも煙突が命。

未だに「排気は外に出せばいいんでしょ」という工務店や設計士が多くて困ったもんだ。

でもストーブ屋も、新築の場合はどうにでも設計に組み込めるけど、後付けの場合、「ここ家 どう煙突回したら良いのよ???」という場合も多い。

壁を剥いで断熱材の強化やサッシの入替、なんて大規模リフォームと同時の計画なら、ついでにここの屋根を抜いて煙突を設置・・・なんてことも提案できるけど。

低予算で薪ストーブだけ設置、という条件だと「・・・・・・・」困ってしまうことも。

屋根を抜けたとしても、その先サポート部分(二階の壁とか)ないと結局直行3.5m位の煙突にしかならず、現代の薪ストーブには長さが足らない。

当社はこれまでも、茅葺合掌造りで煙突の支えがない家や、メンテナンスやコスト、間取りの関係で設置が大変な現場で、ノウハウを駆使して設置してきたけど。

そんな中で大いに役立っているのが、電動の排煙装置「チムニーファン」である。

電気は使うものの、煙突の高さを稼げない現場には、救世主になる。

ただ電化製品ゆえ、故障(恐らく落雷原因)も避けて通れず、今回付け替え工事となった。

 

薪ストーブの断熱煙突というのは、現在一般的な住宅で70-90万円位はかかる。施工費も含めて、長い煙突が要らない分チムニーファンを使った方が安くなる場合もある。

有事の際のために薪ストーブ導入なんだから電気を使うなって・・・という方もいらっしゃるだろうけど。

薪ストーブだって万能ではない。実際能登の震災でも、煙突が折れたりして使えない薪ストーブが続出したみたい。

練炭やグリル、七輪など現実的なバックアップが必要で・・・・ある。

そう考えると平時は電気を使った薪ストーブという選択も あり! かなと思う。

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