日本は地震大国であり、火山大国でもある。
私の人生の中でも被害をもたらした噴火の記憶をたどると・・・
北海道 有珠山
阿蘇山
三宅島
雲仙普賢岳
大島三原山
新燃岳
御嶽山
桜島
口永良部島
草津白根山
といったあたりだろうか。
栃木県には、那須岳、日光白根山、男体山、高原山 の火山があるけど、幸い近年の噴火のはない。
ただし 噴火の影響を受けた体験はあるのだ。
それが1986年の三原山噴火である。島民が島を脱出するほどの噴火だったのだけど。この時の噴火爆発の衝撃が私の住む栃木県まで伝わってきた記憶がある。
サッシが爆発の衝撃波でブルブル震えるのだ。
空振というらしい。日光まで 300km以上はあると思うけど、爆発の衝撃波がここまで届くとは、と不気味に震える窓をみてこっちも震えたのだ。
だから今回の山行は、そんな「凄い」噴火があった山を歩いてみたい、という思いがあった。そしてこの三原山カルデラには日本で唯一の「砂漠」があるらしい。
で今回の行程は、北部の三原山温泉から入山して噴火口を一周、そして今度は「裏砂漠」に降りて外輪山を半周して、南西部の地層大切断面方面へ抜けよう、というプランで、標高は高くないとはいえ、総行程20km以上の予定を立てた。
日頃歩いていないので、お釜巡りをしたら元町方面に降りるエスケープルートというか「足が痛いからもう止めよう」ルートも用意していたのだけど。一周してみたらまだ3時間歩いて9時30分だったし、足も動きそうだったので裏砂漠コースに向かったのだ。

火口周りはそこかしこで、噴煙が上がっていて、まだ「若い」火山の様相を示していたし、86年の爆発ではこの火口が溶岩で埋まり溢れたのか、と想像するだけで地球のエネルギーの凄さを感じる。
「裏砂漠」は、スコリアという軽い噴石・砂利で埋め尽くされた斜面のことだった。国土地理院の地図で日本国内唯一「砂漠」と表記されている。黒い砂利のところどころにススキなどが生え始めているが、その植生を覗けば、荒涼としたまさに砂漠で、火星探査衛星バイキングが送ってきた火星の表面にも似ていると思った。


で、予定の下山口への分岐に着いたのが丁度正午。アップダウンはきつくないが・・・・流石に疲労度は隠せない。ここからこの島の履歴がわかるという大地層断面という処に降りるのだけど。バスの時刻表を見るとそのバス停の通過時刻は13時。あと一時間で降りるのはきついんじゃないか・・・・と思った。でも地層断面を見るために歩いているのだから・・・・しかし次のバスは2時間待たないとやってこない。
急ぐだけ急いでみるか・・・と思ってペースアップした。
来年に続く
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