現場調査へいって  惑う

WORKS

ちょっと前にも書いたことだけど。

現場調査というのは、躯体を痛める工事が必要なストーブ屋にとって必須である。

①家族が暖房の恩恵を享受できかつ排気管が問題なく抜ける位置か

②排気が澱んだり、煙や匂いが近所や物品に問題を起こすことがないか

主にこの二つが調査するファクターなのだけど、もちろん全て完璧、問題無しの場所 ということはまずない。

そのネガを最小にするために、例えば、冬場はこの物干し使わないでくださいね、とか幾つかの注意点や物品の配置などの変更をお願いして、排気管設計の合意を得てから見積もりの作成となる。

 

ところで最近の住宅の間取りは、リビング・ダイニング・キッチン つまりLDKが広く取られている。

食事したり、くつろいだり、テレビ見たり、家族が集い長くいる時間であり、もっとも大事な場所がLDKだから暖房の主役も自ずとこの部屋に設置されることが殆どだ。まして炎を見て楽しめるストーブは、この部屋以外考えられない。

はずなのだけど。

時に違うこともあり・・・・・惑う。

今回がまさに「惑った」現場調査だった。

まず99%がLDKなのだけど、そうでない家というのは、農家の作りが多い。玄関フロアが広く取られ、右手が縁側と茶の間その奥が台所だけど。左手にパソコンなど置いてある部屋があってそこにいることが多い・・・。

などと言われると・・・・。

ただでさえ広くて、断熱性が劣る家屋の何処に置けば、一番効果的か???非常に惑い、結局玄関ホールに置きましょうということになったりする。

 

今回のお宅も、最初ここに置きたいと通されたのは玄関右手のLDKでなく、左手にある二間続きの和室だった。

通常の居住空間じゃないみたいだし…畳だし・・・・。

うーんと唸って、LDKの方を見せてもらった。

そこには想定外のものも目に入ってきた。子供の勉強机が2セット同居しており、つまりLDK+子供部屋という感じだった。

ここで述懐

小3の時だったか、私の生家は玄関土間が広くて、そこを板張りにして子供部屋を作ってくれたのだ。部屋と言ったが仕切りなどないから玄関引き戸を開けるとすぐに勉強机が2台置いてある、という感じ。隣はすぐ茶の間右隣には台所というレイアウト。親の期待に反して勉強はしなかったけれど、自分の城というか居場所がその机と椅子だったなあ・・・・。

なんか急に55年前の自宅を思い出してしまった。

ここにストーブを入れる・・・・・あのソファーを動かして・・・・ちょっと考えてみたけれど

机どけなきゃ、どれも無理だなあ・・・・

 

止めた

私の仕事はストーブ販売業であるけど、仕事の大前提は、今の生活をより暖かく、そしてより快適にするための助力をすることだ。

ストーブを入れて今の家族だんらんを壊すようなことはやってはならないことなのだ。

和室で行こう  と。

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