これでもストーブ屋の端くれ、今月は滅茶苦茶忙しい。
昨日は、農閑期にアルバイトをお願いしている農家がやっと稲刈りが終わり、会社にやってきたので、予定になかった作業を朝から伺って先方に無理ってやらせてもらった。
そのひとつが、薪ストーブからペレットストーブに入れ替える案件。同時にやると時間がかかるので、今日前もって撤去作業をやってしまおうという目論見だ。現場が2kmもない処なので、先方さえよければ、すぐに掛かれる。
鋳物製で50cmの薪も入るという大型タイプだけど、何とか撤去して持ち帰ったのが16時30分。
20年以上使っている、という話でブランド名もわからなかったけど、鉄の劣化や部品の脱落などほとんどなくて贅沢言わなければ、まだ最低数年はガンガン使えそうだった
私は屑鉄屋行と決めていたが、かつて薪ストーブを使っていた相棒(現在はペレットストーブ愛用)の農家は
「もったいない 知人で欲しい人がいると思うのでもらって良いですか?」というのでOKと答えた。
バイト君と入れ替わりでチェンソーなどでお世話になっている農機具屋の親父がやってきた。要件はわかっていた。
ホームエンター品の中国製の薪ストーブ(同じくホームセンター品のシングル煙突で接続)が壊れたので更新したいと夏ごろから打診を受けていたのだ。
しかし
そうした合計金額10万円位でできてしまうのと、安全安心でしっかりとしたストーブと煙突システムは「物が違う」から金額はかかるぞ、といってあったけど寒くなって・・・・・・じゃいくら位するの???と聞きに来たわけだ。
安い欧米のブランドを選択しても、ざっくり90万円は必要、といったら「予算オーバー」という顔をしていた。
事務所設置だけど、もう商売も長くないので、引退したら自宅に移設したい、と言っていたので、しっかりとした煙突システムは必須だった。
でも先立つものは絶対だ。
あれ???あれ???待てよ
「今中古の薪ストーブ引き上げてきたんだけど 見る???」
しっかりとした国産煙突システムは、移築しても何十年も使えるので、今回は煙突システムを更新して本体は
引き上げてきた薪ストーブをそのまま無償で進呈すると提案したら即決となった。
農機具屋さんだから少々の修理というかメンテナンスはお手の物。だから私も軽いチェックして、これなら引き渡せると確信した。
何時も書いているけど
一石3鳥
三方良し
これが商売で最高の流れです。明日は屑鉄屋に行っていたかもしれないものを、このタイミングでやってきてゲットできたというのは、「ラッキー」といえばそれだけなのですが・・・。
本当に人格的にも評価されている農機具屋さんらしく
「持っている人」だと思いました。
だって知り合いに欲しい人居ると思います、探してみますと言って帰ったバイト君にすぐに断りの電話しましたけど
「あの農機具屋さんは僕もお世話になっていて、本当に良い人なんでだから今回は諦めます」と言っていたくらい。
わずか一時間の間に、一個の中古薪ストーブが紡いだ人間模様。
皆満足する商流の流れ これが生きていて、商売していて 一番うれしい ことだ。
あ___いい流れだ。
この流れで年末まで乗り切りたいものだね。
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