平屋の吹き抜け というのは条件が厳しい

WORKS

ストーブ屋なのに、ストーブ工事ネタを書き忘れるところだった。

 

6月末に引き渡しと言われ慌てて本体を取り付けに言った現場、同じ日にハウスクリーニングが入っている、という大変やりづらい状況だった。

だってストーブなんて重量物を搬入したり、脚立掛けて煙突繋いだりするのに、養生しているとはいえ、汚さずにできるわけないだろう。だからストーブ周りだけ最後にしてもらったのだ。

こちらは前にチムニー上部の工事が終わっているので、本体を納めて煙突をつないげば完成だ。作業の大きなポイントは①搬入 (玄関前の段差が大きい) そして②中間支点の工作 である。

②中間支点

現代のストーブ工事では、二重断熱煙突を使うのが必須であるから、当然煙突の重量は結構な重さになる(1mの直筒が5.5kg、6mつなげば33kg)。荷重を分散するため、そして地震の多い国だから水平方向のブレを防ぐために、最低2か所でFIXポイントを作るのが当社の施工基準となっている。勿論曲がりが多い場合などで3か所以上になることもある。

今回は新築前の図面の段階からの相談であった。平屋場合棟木近い場所が、煙突の高さを稼ぐに理想なのだけど間取上そうはならなかったので、次善の策として、陣笠タイプではなく、チムニーからさらに煙突が上に伸びる「フラッシング囲い」を使って煙突長5mを確保した。

しかし問題はもう一か所のFIXポイントをどうするか???平屋の勾配天井で屋根裏がないのだ。

 

少々困っていると

その内に精緻な設計図が出来てきた。改めてみるとラッキー!!なことに見出しの梁が描かれていた。

規格品のサポート金具では腕が届かないが、腕の長さを伸ばす位の改造は朝飯前だ。

ということでこんなん仕上がりました

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