左官屋さんにとって、鏝の次位に使用頻度が高い道具といえば、「攪拌用ミキサー」だと思う。
壁材や漆喰、モルタルを攪拌するのに使う。
軸を回転して使うので、一般の方は「電動ドリル」と同じでしょ、と思っている方も多いかもしれないし、実際電動ドリルに装着できる「攪拌羽」なるものもサードパーティーから売られているけど。
建材屋としては、これは買ってはいけない道具だ。
そもそも電動ドリルと撹拌機のチャックというか加え込み口は、混同しないように全く別の形状になっている。
同じ回転系だから、と使い回せない構造にしてあるんだけど・・・・・。
それでも同じ工事で使い回したい、というのは人情として、というか商売としてわかるので、そうした「いけない道具」も市場に出回っている。まあ一般人がちょっとだけ、という前提で間に合わせに使うにはそれもあり、かと思うけど・・・。
何が「いけない」か説明しておきます。
エンジンもそうだけど、モーターだって、高回転型、低速型 と役割を決めて作られている。
電動ドリルは、ドリル用なので、つまり作用点がポイントだ、太いドリルといっても精々20mm径位。
ドリルの刃先を見ればわかるけど、相手をコンマ何ミリの薄さで削いで穴を開ける・・・。
「低トルク 高回転型」のモーターなのだ。
撹拌機は、羽の大きさが10cm以上ある。
大きな羽根をゆっくり回すことを求められる。
エンジンやギヤというものを知っている人には分かり切ったことだけど。
「高トルク 低回転型」のモーターが使われる。
逆に使えば ドリルに撹拌機の羽根を付ると・・・・・・・モーターに設定上の負荷がかかって 壊れます。
こうした使い方をしている人は、機械が大事ならすぐにやめた方が良い。
さて外構工事を止めて、色々な道具がお役御免になりつつある作業場ですが・・・・。
今回この左官用撹拌機を流用してみました。
それは
「サトイモの荒剥き」
土付きの里いもは下処理が大変です。
私が子供の時分は、アカマツの10年生くらいを切ってきます。この時期のアカマツは同じ個所から枝が横に何本も伸びます。そのピッチが80cm位なので、枝が出ている部分2か所を残してその上下で切り落とし、下の太い枝対角にある2本を残してハンドルとし、上部の枝も15cm位に切り揃えて「手動撹拌機」をつくってバケツに入れたサトイモを攪拌して、土と表皮を荒剥きしたのです。
で、現代 左官撹拌機をつかってみました。
約5分位の作業で 大体になりました。
が、芋を傷つけない形状の「漆喰用」の羽根を使いましたけど・・・・。
他にも用途に応じた羽根形状があります。
板か何かでもうちょっと「エッジ」を付けた方が効率が良くなるような気がしました。
改造してみます。
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