劇的結末 霧降劇場

TOWN

私のブログと付き合いの長い方はご存じだろうけど。

おらが町には、プロのアイスホッケーチームがある。毎年解散すれすれで生き残っており、プロ化今年で25周年とか・・・・大したものである。スポンサードしているのは日光市民だけでないけど人口8万人弱の町にプロチームがあるなんて・・・凄いと思う。

昨日アイスホッケーの全日本選手権が日光を会場に開かれており、王子製紙が母体の「レッドイーグルス」と我が「日光アイスバックス」の決勝戦になった。

ちょっと前までは地上波TV放送があったのだけど・・・・・それも無くなり・・・( ;∀;)。寂しい限りだったのだが、地上波TV中継してくれたならファンがきっと増えただろう、と思われる試合だったのだ。

でも連盟がネット中継をしてくれたので、観戦することができた。 これが稀に見る大激戦だったのだよ。

20分ごとの3ピリオドで争われる。第2ピリオドまで1点取り合って同点で迎えた第3ピリオドは一転点の取り合いとなり、イーグルスが1点取るも、2点取り逆転。しかし後半また続けて2失点。3-4 残り時間は3分ほどになっていた。

アイスホッケーはこうした状況だと、「ギャンブルプレー」にでることが多い。つまりフィールドプレーヤーは通常5人だけど、ゴールキーパーを下げて代りにオフェンス選手を投入し、6人対5人の数的優位をもって最後の攻撃を仕掛けるわけだ。しかしパッグを奪われると自陣ゴールは無人なので万事休すのトドメの一点が入ってしまう文字通りのギャンブルプレー。

しかしイーグルスのチェックが激しく、攻撃フォーメンションができない、当然キーパーも代われない。

やっとパッグを奪い6人攻撃のフォーメーションができたの時はもう残り時間が50秒だった。

その時何が起きたのか、よく覚えていない。個人技でスルスルとゴール前に侵入して、気が付いたら劇的同点弾が決まっていた。6人が攻撃に向かう前に何か決まっちゃた感じ。

 

スポーツ界の大逆転、というのはこうしたことが儘ある。どうしてあそこで・・・・9分9厘勝っていたのに・・・。

終了間際に決勝点を取られ、ファンの多くが「厳しいかも・・・」と思った矢先の奇跡の同点弾が、霧降アイスアリーナが揺れ動くほどの大興奮に達したのが画面でもわかった。

ホームアンドアウェーで行われるリーグ戦でも、日光の応援は他会場を上回ってリーグ1番と言われている、それに後押しされるように格上チームに勝利してしまう。これを「霧降劇場」とファンは呼ぶのだ。

 

残り50秒で追いつて、延長戦。通常5人のフィールドプレーヤーで試合するが、延長戦は3人になり、ゴールデンゴール方式である。パッグを奪ってFWにフィード。DFと競り合いながらゴール裏を回ってシュートか、と思われた瞬間ゴール前にセンタリング。走り込んできたもう一人のFWがネットに突き刺していた。誰でもわかる鮮やかなゴールで、この瞬間日本一になり、霧降劇場は歓喜の嵐が吹き荒れたのです。

日光アイスバックスの前身は「古河電工」。昔の日本リーグは社会人企業チームでした。私が子供のころは

十条製紙、王子製紙、西武鉄道、国土計画、雪印などと共にリーグが形成されていました。

この6社現在でも残っているのは王子製紙レッドイーグルスだけです。企業のリストラにあって古河電工も含め、廃部で歴史を終えました。

奇跡的といっても良いかもしれません。クラブチームとして存続を選び、当時唯一のプロチームとして25年やってきた我がアイスバックス。

この間八戸と横浜に新チームができて、国内は4チーム。そこに韓国の1チームも加わりアジアリーグとして運営しています。でも数年前は中国1 韓国2 サハリン1チームも参加していたアジアリーグだったのです。

アイスホッケーは北米では人気スポーツです。

こんな面白い、劇的なシーンが見られるスポーツが無くなって欲しくないですね。選手も懸命なのがわかります。

 

当社もどうにか利益を出してアイスバックスのスポンサーの末席に座るのが現在のモチベーションです。

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