日頃偉そうなことを書いているコウダも、人の子だからそれなりに失敗もある。
今日はその失敗談の後始末工事です。
以前薪ストーブからペレットストーブに入替の案件で、既存薪ストーブ煙突をそのまま使いペレットストーブを接続するアダプターをあつらえた工事を紹介した。
こうした工事は初めてではなく、それなりに実績があっての採用だったのだけど・・・・。
実は工事を始めてしまってから、ちょっと後悔し始めていたのだ。つまり
既存薪ストーブはリビング中央に置かれており、更新するペレットストーブも同じ場所に置きたい、という要望だった。
皆さんご存じのように、薪ストーブは屋根抜き、直行煙突5m以上が原則。ペレットストーブは壁抜き、できれば3m以内。という風に設置位置の条件はだいぶ違う。
希望通りだと外壁まで3mほどあり、ちょっと苦しい。
ただ・・・・ナマジ、薪ストーブ煙突を利用する、という他社にはあまり出来ないであろうノウハウを持っているので「大丈夫でしょう」と安請け合いをしてしまったのだ。
その自分自身が不安に感じたのが、工事を始めてしまってすぐだった。
これまでは薪ストーブの煙突は二重断熱煙突、という今となっては当たり前の標準仕様だったのだ。
しかし現場は約30年前の建屋で、薪ストーブ煙突も屋根の貫通部だけ断熱煙突一本それ以下は、シングル煙突、という仕様だった。
現代の薪ストーブでも約3割は排煙で熱量を捨てている。この煙突を登る排気温度が所謂ドラフト、薪ストーブが燃え続けるエンジンなのだけど・・・・。
基本設計が新しいペレットストーブは、実は熱効率は9割を超えており、燃料の有効利用と言う点では、薪ストーブを問題としないくらいエコなのだ。だから実情を知らない薪ストーブ屋が、「ペレットストーブのあんな小さな炎で暖かいわけないじゃないですか」というネガティブキャンペンーンをしてくれても、無駄にエネルギーを捨てている薪ストーブを較べても、遜色ない暖房性能を発揮しているのは、当社の実績が証明している。
話が脱線した。その位暖房効率が良い、と言うことは、排熱が低い、ということなのだ。
それが断熱煙突を登っていくのではなく、シングル煙突を登っていく・・・・・・ってヤバいでしょう。
使えてくれよ、という願望も空しく。
ぬけが悪いみたい
煤が隙間から落ちてくる
と言うネガが報告されて・・・・・
すみません私の判断が悪かったです。
ペレットストーブ本来の排気管工事に戻しますので、ご了解ください。
という事態になってしまった。
コウダ 腹切りものの大失態です。見通しが甘かったです。
低温の排気煙はシングル煙突を登り切らず、上からの冷気に押され、煙突内で滞留してしまい、上手く排煙されなかったみたい。
この失敗を明日への糧とします。
お客様。見立てが甘かったコウダをお許しください。
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