薪ストーブを知っている人はほとんどだと思うけど、ペレットストーブを見たことない人はまだまだ多いはずだ。
木材を燃料とする暖房器具という共通項はあるけど、違いも一杯ある。
そのもっともたるものが、排気筒=煙突 の仕組みだ。
ほとんどのペレットストーブは電力で駆動する。内部で2つないし3つのモーターが動いている。
① 燃料をタンクから燃焼室に送るモーター
② 燃焼用空気を送り、排気ガスを排出するモーター
③ 室内に温風を吐き出すモーター
このなかで③は無い、あるいは止めることのできるストーブも多い、つまり薪ストーブのように輻射熱だけで暖を取るタイプ。ファンが無い分静かなストーブとなる。が裏腹で室内に暖気が回るまで時間がかかる。いずれにせよ小さなモーターなので消費電力はそれほど多くない。
①によって、ノータッチで10時間以上連続燃焼という薪ストーブには出来ない芸当が可能になっている。だから事務所や店舗などワンオペで連続運転が可能なので大変便が良い。
燃料の送る量調整で火力調整もできる点も薪ストーブにはできないことだ。燃料を無駄に消費しない。
②のモーターで、極初期から数分で完全燃焼に到達し、煙はほとんど出ないし、煤は極小、排気管の長いものは要らない。
薪ストーブはこの部分を煙突が担う。煙突内と外部の空気の比重の差 で外部に掻き出し、同時に燃焼空気の吸気動作を行っている。これを煙突のドラフト効果という。
現代の薪ストーブは、排気ガス規制のために、燃焼室内が複雑になっており、煙突のドラフト力さらに要求する。
だからストーブ屋としては直交煙突が最低5mはないと、良く燃えないよ、とアドバイスしている。
要約すると
1 ペレットストーブは壁抜きで排気を出すことが一般、逆に長すぎると排気抵抗が増えてネガが増す。
2 薪ストーブは、煙突のドラフト力がないと燃えないので屋根を真っすぐ抜く直交煙突が一般。壁抜きは横引きのためドラフトが減少してしまうので基本はNG。
屋根を痛めたくない気持ちはわかるけど・・・・代償は横引きの煤つまりリスクと、良く燃えない薪ストーブを高いお金(煙突コストも上がる)を掛けて導入することになる。
無電源のペレットストーブや薪も燃やせるハイブリッドストーブも存在するけど、一般には薪ストーブと同じ煙突システムが要ると思って良い。
だから排気管の形状は
薪ストーブだとこうなり
ペレットストーブはこうなる
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