プアーな石(大谷石)で助かった

WORKS

ストーブ業だけでなく、外構工事や内装工事も手掛けていたから、地元で有名な大谷石というのも使うこともあった。当然ストーブ周りに使ってくれ、というオーダーも来る。

炉壁はともかく、炉台は止めた方が良い、とアドバイスすることが多く、実際使ったことはない。

それは石質が柔らかく・・・というか脆くて簡単に欠ける。「ミソ」と呼ばれる黒ずんだ部分は爪でも削れるくらいだ。そんな石を床に使えば・・・・掃除機などが当たって欠けたりする。危険だし、埃っぽい。

何処とはいえないが近くの公共の温浴施設の床に使われていて・・・。お湯で洗われて凸凹酷く海岸線の岩場を裸足で歩いているような危険な風呂があった。無知な設計士が青石(若草石か十和田石)が使われているのをどっかで見て大谷石と勘違いして使っちゃったんだろ。それにしても、それを役人も、建設会社も、そして建材商社も気が付かないのか、大先生に逆らえないのか、そのまま施工されちゃったことにビックリだ。

当社に建材の依頼が来れば、越境行為であるが、「そこには絶対に使ってはいけない建材ですよ」と丁寧にアドバイス申し上げたのに・・・・。

「バカか、おめえ、何年設計士やってんだ。公共温泉の床に大谷石何か使ってけが人出たら、訴えられるぞ、間違いなく有罪だ。設計士辞めてえのか 馬鹿野郎」位親切丁寧に・・・・・・アドバイス申し上げたものを・・・。

 

昭和20年代から40年代の高度成長期。まだまだ生コンなど田舎には無かった時代。宅地造成の土留めや、住宅の塀、蔵などに、露天掘りで柔らかい大谷石は安価に供給できることで凄い需要が生まれたのだ。

しかし生コンクリートやブロックなどの2次製品の普及、自身の強度的な欠陥もあって、いまや掘り出している業者も数社しかない。先の大震災で塀など相当倒壊したこともあって、建築関連への使用は激減したのである。

建築基準法など無かった時代は、基礎石としても使われたから農家などそうした家も散見されるし、水には弱いが火に強いので、台所や風呂釜まわりにもよく使われていた。

今回はそんな時代よりもう少し後の建屋だと思うけど、一面の壁が大谷石の積み石で出来ていた。

ここにペレットストーブの排気管を貫通しなければならないオーダーだ。

何時ものバイト君たちが皆都合悪く、一人での設置工事なったけど。

柔らかい大谷石なので、15分くらいでコア抜きが出来た。

かつて鉄筋コンクリート造りの建屋の時は、高い位置であったこともあって、二人で3時間近くかかって腕が上がらなくなった辛い経験があった。

プアーな石で良かった、と思ったのだ。

 

地元の石なので応援してはあげたいが…腰壁に装飾に貼るしか・・・用途は浮かばない。

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