って。こちらのチムニー工事の案件。
木工事の下地が指定の寸法より大きくて・・・・用意していたチムニー囲いでは納まらず急遽他のメーカーの5cm大きいサイズを取り寄納めた。
断熱煙突というものは、本体同士は接続していくコネクトの構造がメーカーによって違うので互換性はない。
だけどチムニー囲いという部材は、基本煙突に接しないでセットされるもの。
15cm排気口のストーブの二重煙突の外径は200㎜内外。チムニー囲いの煙突貫通穴は各社230mm内外で空いているから、メーカーが違ってもほとんどが問題なく使えることだろう(全部試したわけでないが・・・(;^_^A))
その隙間は通常防水テープ等で塞がれ施工される。
ただ・・・どうしてこんな事態になったのか???推理してみよう。
現場へ行くとチムニーの下地には、内も外も、天端も、全てケイカル板が巻かれていた。
国土交通省の「防火基準」によれば・・・・・・・・ていうか。
(これ自体まったく実情無視の基準であって、これに従っていたのでは基本薪ストーブは設置できない!と私は言い切れるほどのずさんな基準である。世の中の薪ストーブ屋は、私も含めて「自主基準」を設けて設置工事をしているのが実態だと思う。)
だからまともに基準の体をなしていないものを、建築士とか一部細かすぎるユーザーが、それに則って工事を進行せよと言い張ると・・・・必ず矛盾やとんでもないコストがかかったり、最初から設置は無理でしょ。という話になることが多い。
大体が、断熱煙突の存在自体が国交省にはなく、シングル煙突前提の基準であるのだ。今時シングル煙突で施工している薪ストーブ屋て居るの????居ないでしょう。
こうした時代錯誤のことがまかり通っているのが、住宅に設置する薪ストーブの基準なのだ。
お役所も酷いが・・・・。こうした自分たちの生業に関わることなのに、「めんどくせえ」「他社と一緒に運動することが苦手」ということなのだろう薪ストーブショップの業界は、基準改定に対して全く機能していない。というか業界に入っていない店舗のほうが多いのだろう(ウチも入ってませんが、基本ペレットストーブ屋なんで・・)
自分が売れれば、それ以外は面倒、他社は敵という方々が多い業界なのだ。
話が脱線した。戻ります。
「煙突囲いの内部は煙突から距離が短いため、木部は不燃材で覆うように」。正式には離隔が45cmだったかな?
これを守るととんでもない巨大なチムニーが必要なので、内部を不燃材のケイカル板で覆うのだ。それは当社も守っている。しかし天端や外部は煙突に面しないので必要がない。なのになぜケイカル????。
監督に聞いてみた。すると意外な回答が?????
「昔下地が腐ったことがあって 以来ケイカルで覆うことにした」って いう答え。
現代の住宅屋根はもう何十年も前から屋根材の下に防水紙の使用が義務つけられている。だから屋根材に不都合があっても、すぐには漏水しないようになっている。それはチムニーも同様に施工されるはず。
雨以外の要因では「結露」が考えられる。これは可能性が高い。当社でも、今チムニー囲いの下には断熱材を忍ばせてある。チムニー内部と外気とではトップ部分が金属板2枚だけだから結露が出来て当たり前。だから当社ではチムニー囲いトップと、室内天井部分の2か所に断熱材を配する。
たしかに合板下地の上にケイカル板で覆えば結露低減に効果があるだろうな。
最近の住宅は屋根自体を断熱工法で作られたものも多くなっているから、こうしたケイカル覆いも必要なのかもしれないなあ・・・・。
ただ余程の寒冷地でない限り・・・防水紙の内側の合板が結露原因で腐る、というのは滅多ないことだと思う。
そうであっても、寸法は守っていただかないとストーブ屋は困ります。
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